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神経行動薬理若手研究者の集いとともに

疾病薬学研究所 小野寺憲治  YNBPsendai

ご挨拶

YNBP名誉会長

疾病薬学研究所所長

 小野寺 憲治        


1992年(平成4年)3月21日、私は、志を同じくする仲間(現愛媛大学医・前山一隆、星薬科大学・鈴木勉、亀井淳三、他、沿革の表1 参照)と、第1回神経行動薬理学若手研究者の集いを立ち上げました。これは第65回日本薬理学会(会長 平則夫、東北大学医学部)の前日に行いました。この時の主旨は、中枢神経系における各種脳内伝達物質(特にヒスタミンを始めとする脳内モノアミン)の機能上の役割を神経化学ならびに行動薬理学的立場より検討することでした。この日は記録的な大雪でありましたが、九州や岡山などから飛行機、電車を乗り継いで参集し、夜遅くまで、議論が尽くされて若手の意気込みを感じさせるものでした。この第1回をきっかけに第2回以降、日本薬理学会年会の前日のサテライトシンポジウム的位置づけで、若手の研究者の発表討論の場として代々と引き継がれており、YNBPの集いとして定着しております。本会の正式名称は神経行動薬理若手研究者の集いと称し、英語名をYoung researchers’ society of Neurobehavioral Pharmacology (YNBP)としています。

その目的は、神経薬理学の先端的な成果と行動薬理学的な手法を結びつけた研究をプロモートし,臨床病態での脳機能異常を脳内伝達物質の動態と相互作用から解明し,生理機構の解明と創薬に役立つ研究の討論の場を提供することです。特に、若手研究者の育成とともに国際化を目指しております。各回とも日本薬理学会の後援、共催というかたちで行われてきました。この間に、第5回記念シンポジウム(1996.8.9-10)を第2回行動薬理研究会の合同で、仙台の作並グリーン・グリーンホテルで行い、また、第1回神経行動薬理国際シンポジウム(2003.9.13-15)は、若手研究者とともにという趣旨で、岡山市の国際フォーラムおよび国際会議場にて、アメリカ、ドイツ、オランダ、ロシア、フィンランド、スエーデン、韓国、台湾などからの研究者が参加して、熱い討論を交わしました。

2012年も、京都で年会の前日に、“第21回YNBPの集い“がコープイン京都の大会議室で行われました。これまでの若手研究者の集いにより、自然発生的にできたルールとして、座長は若いほど指名される、参加者であるお互いを先生ではなく“さん”づけで呼ぶこと、発表の終わりには必ず拍手をして、その音の大小で発表の評価に代えるなどが励行されております。

また、若手の定義ですが、最近の傾向においては、私立大学では70歳代の高齢な教授でも頑張っておられ、若手とはいくつまで若手かわからない時代になってきておりますが、自称若手であれば何歳でもかまわないというのがルールです。ですから、その当時でも、行動薬理学あるいは神経科学の草分け的存在である、元名城大・亀山勉、元星薬科大学柳浦才三、元九州大・薬・植木昭和、元日大・歯・小林雅文、元東北薬科大・木皿憲佐、元東京医大・渋谷健、元大阪大学医・和田博、元京都府立医大・栗山欣弥、元神戸大医・田中千賀子、元東北大学医・渡辺建彦、元九州大学医・赤池紀扶などの各先生(順不同、敬称略)が参加されており、その弟子であるとないということに関わらず、研究マインドのあるものが一堂に会して学問を語り明かしたものでした。

一方、現在の社会情勢は若手研究者に逆風の状態であるようです。2012.3.20付のNature の記事に掲載されていたのは、日本において、「若手の研究者の数が減っている」というショッキングなニュースが出ておりました 。日本政府による歳出削減のため、日本の大学から若手研究者が締め出されているという話です。実際、日本の大学における 35 歳以下の研究者数はここ 30 年で 3 割以上減っているということです。90 年代における「大学院重点化」は多くの博士を生みましたが、2001 年以降は大学の教官の削減を行ったため、若い研究者の就職先がなくなるという状況となっています。いわゆるオーバードクターである。加えて、大学への資金援助に競争的な概念が持ち込まれたため、長期間にわたるプロジェクトを立ち上げにくくなり、研究者になろうという若者の立ち位置が不安定になってしまっています。加えて、わたしが現在所属している6年生制度の大学では、大学院が設置されつつありますが、博士号の収得までには4年間上乗せとなるために、博士課程に入学する学生が減少することが予想されている。これらの影響により研究パワーの低下が懸念されるが、現実的に、日本の研究能力の低下も同時に発生しており、Elsevier の SciVerse Scopus データベースによると、2006 年から 2010 年までに発表した論文の数は ドイツで15 %、英国で12.7 % の増加が見られたのに対し、日本の大学が発表した論文の数は 4.3 % の減少だったそうだ。

悲観ばかりしているわけにもいかないので、これまでの神経行動薬理若手研究者の集いの軌跡を以下に紹介し、先人のパワーを感じてもらって、若手研究者の励みになることを祈っております(沿革 表1をご参照ください)。


平成25年1月からは疾病薬学研究所を仙台市に開設した。この研究所は、おもに医薬品の研究・開発を目指しており、疾病の病態生理を究明しながら、いかに適切な薬物治療を行うか研究する場所である。また、薬学関連の書籍の発行、卒後教育などを通じて、コメデカルに対する啓蒙活動を行うことを目的とする。

また、神経行動薬理学若手研究者を育成し、YNBPの会の発展に寄与することも目的とする。

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